社長BLOG

 

土地探しのコツ 旗竿地でいい家を建てる

16.09.03

こんにちは! 揖保郡太子町 新築 注文住宅 分譲住宅
空気がキレイな家、アレルギー対応住宅専門店 美松ホーム 松田隆です。
 

 
 
『不動産に掘り出し物なし』という格言があるのをご存知でしょうか?
 
同じものが2つと無い不動産は、人気物件の価格は相場並に安定している。
価格が近隣相場より安いと思った物件には、必ず何かしらの理由があって、
それが何なのかを見極めないといけない。
・・・という意味でしょうか。
 
安くて良い物件を探そうと思ったら、欠点を見つけて、気にならない方法を考えたらよい!
とも考えられます。
 
 
土地探しが始められると、いわゆる旗竿地の物件を目にする機会があると思います。
不動産業界の用語で、関西方面では せんつう(専用通路の略)、
関東方面では しきえん(敷地延長の略)と呼ばれる場合もあります。

正直あまりいいイメージではないのかもしれません。
しかし、考え方を変えれば、お宝のような敷地に変身します。
 
旗竿地とは、旗とそれを掲げる竿のような形状の土地のことです。





分譲地の区画割りの時に、やむを得ずできてしまう土地です。

理由の一つとして、
建築基準法では、市町村が認める道路に2m以上接していなければ
建物が建てられる敷地にはなりません。

その土地が道路に接していなければ、不動産としては、再建築不可として
極端に価値の低い土地としての扱いになります。

ですから、なんとか建物が建つよう考慮した結果の区画割りになっています。

旗竿地のデメリット
竿の部分が建てられないし、庭でもなく通路にしかならないのでもったいない。
周囲が建物で囲われている場合が多く、プライバシーが保ちにくい。
竿の部分の幅が狭い場合、車2台以上だと縦列駐車にしないといけない。
敷地境界の距離が長くなりがちなので、外構工事の費用が高くなる。

旗竿地のメリット
一般的に敷地が広めで、周辺相場よりも安く土地を購入できる。
道路からは奥まっているので、逆にプライバシーを保てる。
竿の部分の幅や長さ次第では、たくさんの駐車スペースが確保できる。


デメリットをメリットに変えるには
竿の部分が上手に利用できるかどうかがポイントです。
竿の部分の幅が極端に細い物は難しいですが、ある程度の幅がある物件の場合、
駐車スペースやアプローチ、玄関、土間、路地空間、子供の遊び場など、
ステキな空間を演出することができます。

周辺からのプライバシーが保ちにくいという点では、周辺建物をよく調査し、窓の位置、形状などに
気をつけた設計をすることで、周辺からの視線が気にならないようにでき、
近隣の方ともトラブルなく快適に住むことができます。


設計次第で旗竿地は快適空間になる!

注意点として、インフラの整備や施工費が少し高くなる可能性はあります。
 
どうしても住みたいエリアでなかなか土地が見つからない、または予算的にそのエリアは難しい、
とあきらめる前に不動産屋さんがどうせ売れないだろう、と積極的に紹介しない土地で旗竿地が
あったりします。
 
美松ホームで建てていただいたお客様で、旗竿地の欠点をみごとに克服された実例があります。

希望のエリアで予算内に土地を手に入れる満足感は得難いものがあるようです。
そして、設計次第で予想以上に住み心地のいい快適な空間が完成し、住み始めて得られた満足感は、
お客様から教えていただきました。

旗竿地だから、とはじめから毛嫌いするのではなく、設計次第でもしかしたら何とかなるかもと
考えられてみてはいかがでしょうか。